車の運転無しでも楽しめる女子ひとり旅シリーズ。今回は石和温泉駅周辺のワイナリーをのんびり徒歩で巡ります!
山梨県石和温泉を旅するのが楽しい理由
石和温泉は都心からも近い温泉街。勝沼などにも近いので甲州ワイン山梨グルメも楽しめるエリアです。
比較的小さな温泉街で、南口側には昭和に栄えたと思しき大きめの旅館が立ち並んでいる。とにかくすごく昭和感のある街並みなんです。なんでかと思って調べてみたら1961年(昭和36年)に温泉が湧き出たことからこの温泉街ができたそうなんですね。納得です。
今では新日本観光地100選にも選ばれているそう。
さて、「石和温泉 観光」で調べると、渓谷やら勝沼に近いワイナリーやら、山梨市駅に近い笛吹川フルーツ公園やらと、意外と広い範囲で紹介されます。今回は石和温泉駅から徒歩圏内エリアでの観光をしたいのでかなり狭い範囲での観光になりそうです。
石和温泉で使用できるレンタルサイクル
徒歩だけだとやはり疲れるので行動範囲は狭くなりがち。でもバスを使用するとなると時間に拘束されてしまう。そんな時に大活躍するのがレンタルサイクルです。石和温泉でも自転車を貸し出すサービスがあるので気軽に使ってみましょう!
石和温泉のレンタルサイクルは2パターンあります。「遊湯Yu-Yuレンタサイクル」という無料サービスと電動アシスト自転車が借りれる有料サービス。それぞれの情報と違いをまとめてみました。
無料「遊湯Yu-Yuレンタサイクル」
特徴:修理された放置自転車を無料で借りれる。日を跨いでの貸出しは不可。午後4時までに返却が必要。
▶利用方法
貸し出し施設に保証金1,000円を預ける。(保証金1,000円は自転車返却時に戻ってくる)
有料「石和温泉レンタルサイクル」
特徴:電動アシスト自転車が借りれる。返却は午後4時半まで。
▶利用方法
3時間まで1,000円(超過1時間毎500円課金)
貸し出し場所
無料・有料共に、レンタルサイクルの貸し出し場所は下記2か所となります。
・石和源泉足湯ひろば(JR中央本線石和温泉駅から徒歩10分)
営業時間:10時~17時
・石和温泉観光協会駅前案内所(JR中央本線石和温泉駅から徒歩2分)
営業時間:9時~17時
是非利用してみてくださいね!(あ、でもワイナリー巡りで試飲するなら自転車に乗ってはダメですよ~)
石和温泉駅周辺のワイナリーは?
山梨県石和温泉のgoogleMAPで「ワイナリー」と検索すると、こんなに沢山のワイナリーがヒット!
だいぶ山の方や隣駅のワイナリーなども多いですね。このエリアにワイナリーが多いのはよく分かったのですが、塩山や勝沼はさすがに遠い。。
今回は石和温泉駅から徒歩圏内で回れるワイナリーだけ行きたいので下記3か所に絞りました。
それぞれのワイナリーに行く途中に公園や史跡もありそうなので、回ってみたいと思います。
「石和温泉観光協会」でワイン試飲
石和温泉駅に隣接している観光協会にはなんとワインサーバーのコーナーがあります!
有料で近隣ワイナリー10社がつくる計16種類のワイン(赤、白、ロゼ)試飲をすることができるので気になるブドウ品種やラベルのワインを味見しましょ!
プラスチック製のコップをカウンターで1個もらい、1杯200〜400円で試せる流れ。
注ぐ量も少なめ・通常の2パターン選択できるのが嬉しい。
営業時間:9時~17時
マルス 山梨ワイナリー マルスワイン 本坊酒造
石和温泉駅から徒歩15分程の距離。敷地が広くて一般向けの工場見学も毎日行っている。無料試飲スペースからお土産ショップまで併設されている懐の広いワイナリーです。
そんなわけで、観光バスが定期的にやってきます。これに当たるととたんにワイナリー内が大賑わいになるのでじっくりと見たい方は観光バスの合間を狙って試飲しましょう!
簡単な工場見学は自由にできます。ワインの製法などあちこちに説明書きがあるので勉強になります。
ぐるっと見て回ったら試飲にGO!
試飲コーナーはお土産を売っているショップ内にあります。無料試飲と有料試飲があり、無料試飲は壁から出ている蛇口で数種類飲めるタイプです。
置いてあるお猪口サイズのプラスチックコップで試飲していきます。
では、今回試飲させて頂いた中で特に美味しかったワインを軽く紹介します🍷
甘口ワインではやはり「巨峰にごり」が美味しい。巨峰のジューシーな果汁の味わい、そして後味はスッキリめでどんどん飲めてしまう危険なワイン♪
旬の季節(秋以降)には「デラウェアにごり」も発売される。こちらもきんきんに冷やして食前酒や午後の昼下がりに頂くと幸せです♪
そして、本命の辛口ワインの方も。今回は白ワインで超お気に入りを発見しました!「甲州オランジュ・グリ」
今話題のオレンジワイン(アンバーワイン)です。甲州種果皮の成分でほんのりオレンジに色付いているだけでなく味わいも白ワインやロゼとはちょっと違う。うまく例えられないが、ミネラリティがあって、ウイスキーのような香り高さがある。うーん、好きだ!食後にビターチョコかじりながら飲むのも良し♪
あくまで私の主観ですが、アンバーワインってけっこう当たりはずれがある気がするんですよね。なので美味しいアンバーワイン、しかも国産に出会うとすごくうれしくなる。
そして安定の美味しさ「牧丘 甲州」。こちらは看板商品のようです。
柑橘系の心地よい香りとフレッシュな酸味で非常に飲みやすい喉ごし。ぶどうの果実味がふわっと口の中に広がった後にスッキリ清涼感のある軽やか酸味が続くのでクセが無くどんな料理にも合いそう。個人的にはキンキンに冷やしたい。
営業時間:9時~16時半
モンデ酒造
モンデ酒造も観光バスやツアーに対応しているタイプの大型ワイナリーさんです。
ちなみにこちらのワインは、コンビニなどで缶スパークリングワインを卸しているので知らず知らずのうちによくお世話になっていたワインでした。
300ccくらいの缶スパークリングワイン、飲みやすくて大好きです。今後どんどん商品が増えていくことを期待しています✨。
ショップの道向に見学できる工場があります。年末年始のタイミングだったのでこの時は見学できませんでした。
現在はコロナウィルス感染予防の観点から当面見学は中止しているようです。
では試飲へGO。ショップの入口に小さい紙コップがあるのでこれを手にし店内へ。
無料試飲方法は3パターン。大きなタンクに入った蛇口タイプと氷で冷やされたボトルタイプは自分の手で自由に試飲できる。
少しお高めのワインや期間限定・数量限定ワインなどはスタッフの方に頼んで試飲できる。スタッフさんは皆さん説明上手で気さくなので試飲しながら話しも進んじゃいます。
試飲できる種類がダントツに多いので、じっくり見て回っていたら小一時間ほど経っていました(笑)。もちろん有料試飲コーナーも豊富!
さて、スパークリングワイン好きな私にとって、モンデさんの推しワインはやはりスパークリングです。
ここのショップでしか手に入らない(都内のコンビニには卸していない)缶スパークリングワインがたくさんあるのです!
こちらは「デラウェアスパークリング」と「ネオマスカットスパークリング」。どちらも甘めですが、ブドウ品種特有の香りと味、そしてフレッシュな果実感を堪能できます。
そしてこちらも!「アジロンスパークリング」と「甲州スパークリング」。
アジロンダックは初めて勝沼ぶどう郷でワイナリー巡りをしたとき初めて知った品種でした。(名前がなんとなく可愛いよね)最近は栽培しているところが減ってきているらしく、そんなアジロンダックのスパークリングワインが手軽に飲める缶タイプなんて✨ちょっと興奮してしまう。イチゴジャムのような香りと綿菓子のような華やかで甘い後味はアジロンですなぁ。デザート感覚で飲めるスパークリング。
甲州スパークリングは大人な正統派系の辛口スパークリングワインです。スッキリしていておつまみや軽食と合います♪これが近所のコンビニやスーパーで買えたら嬉しいんだがな。
営業時間:9時~16時半
ドメーヌ・久
日本で一番小さいワイナリー。日本最大級のピノ・ノワール栽培をしており、ぶどう品種ピノノワールのワインの日本におけるパイオニアとして日本ワイン愛好家に知られています。
ピノ・ノワールってそもそも栽培が難しい上に日本の風土では更に難易度が上がるぶどう品種。それに特化して栽培しているなんて本当にすごいことだ!
ちょうどご亭主がいらして、醸造設備も見せてもらえました。(冬だったのでワイン作りは終了しておりました。)
醸造場では低温発酵タンクを使用しており、タンク内を約10℃に保っているとのこと。タンク上部を冷やすことによって、タンク内では冷えたものが下へ下へと流れ、自然な対流が起こるというしくみ!
小さいワイナリーというだけあって、タンクの数が数個のみ。ここから出来上がるワインが貴重なだと改めて感じさせます。
さて、見学の後は試飲をさせて頂きました。こちらではカウンター席でグラスを頂き、ご亭主のおすすめ順に試飲させて頂くスタイル。一つ一つ説明をして頂けるので大変勉強になりますし、良い経験になりました!
私は、お土産にピノノワールのスパークリングワインを購入。
いやはや、これは非常に華やかでいて辛口、高級な味わいのスパークリングワインでした!
ちなみに、ドメーヌ・久はワイナリー以外にも可愛らしいウエディングチャペルやレストランも併設されており、とてもキュートな一区画になっています♪
敷地内を歩いているだけで楽しいですよ。
ワイナリー巡りの途中に周れる観光スポット
ワイナリーからワイナリーへテクテク歩く道中。せっかくなので少しでも楽しめる道を選びたいもの。私が実際に同行で発見した風光明媚スポットをいくつか紹介します。
八田家書院
マルスワイナリーからモンデ酒造へ向かう途中にあったので寄ってみました。
戦国時代には甲斐守護・武田氏の家臣(且つ商業活動も行う在郷商人)だった八田家(はったけ)の屋敷跡。
笛吹川
笛吹川は、日本三大急流の富士川水系の一級河川とのこと。石和温泉周辺を散策していたら確実に出会うだろう川です。さくら温泉通りと呼ばれているエリアには両岸に桜並木があり春は賑わいそうです。
とにかく水が綺麗!酒造やワイナリーが多い理由に水の美味しさ、綺麗さは重要ですからね。
綺麗な鯉も泳いでいる。
写真は冬景色ですが、春から初夏にかけてはきっと植物も青々としてより一層美しい景色になると思います。
川沿いを散歩するのって本当に気持ちいい!
石和源泉足湯ひろば
石和温泉足湯ひろばと石和温泉観光情報館は隣接していて、広場の方には武田家と武田二十四将の大きな顔はめパネルが常時設置されています。
お気に入りの武将に顔はめして記念写真を撮ってみましょう!
顔はめを堪能したら、足湯へ。3つの足湯と手湯を気軽に楽しめます。
営業時間:10時~17時
石和温泉でお気に入りの宿2選
一人旅でものんびりできる高コスパな旅館を紹介します。いずれも実際に宿泊した宿です。
一人旅の場合、宿はビジネスホテルなどにしてしまいがちだけれど旅館もいいものです。
日の出旅館
石和温泉駅の北口(静かな側)から徒歩10~15分のおすすめ宿。女将さんが優しくて調度よいアットホーム感。一人旅でものんびりできるいい宿です。
温泉はややぬるめで、のーんびり長湯が堪能できます。
そして夕食も朝食も手作りの味が最高!すごく美味しかった!!どちらも品数やボリュームが調度良く、胃の小さめな私でも食べきれる量だったのも嬉しいポイントでした。
上記写真にはインスタントカメラ「AGFA LeBox Flash」で宿内や宿の周りを撮ったスナップ写真も混ざっています。居心地の良さとホッコリ感が伝わるといいな。
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石和常磐ホテル
徒歩でも行けますが30分ほど。私は途中で写真撮ったり、ワイナリー寄ったりとウロウロしたかったので行きは歩きましたが散策予定がないなら宿の無料送迎バスをお勧めします。
甲州牛三昧できる豪華で高コスパなお料理が高ポイントです。夕飯は甲州牛のすき焼き(又はしゃぶしゃぶ)からステーキ、肉寿司まで!朝ごはんにも甲州牛の牛丼が食べれます。美味しかったー!(しかし、量もかなり多いです。)夕飯では満腹過ぎてデザートとお酒を完食できそうになかったら、お部屋に持って行っていいよと言ってもらえました。
あとは、お風呂が夜中ずっと空いているのも個人的には嬉しい。(基本夜更かし&何度もお風呂入りたいタイプなのでw)
部屋でマルスワイナリーで買った葡う酎 (ぶうちゅう) ハイボールで一服。昭和の甘くて危険な味だわw。美味しい。
石和温泉、こじんまりしていて、お酒も食事も美味しい!軽い日帰り旅行にピッタリのエリアではないでしょうか。ちょっとした気分転換にまた立ち寄ってみようと思います!
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