モノクロフィルムの生産は各社でどんどん縮小している昨今、富士フイルムでもモノクロフィルム生産終了してしまっていましたが、、なんと!!
再販してくれるらしいです❗❗フィルムloverの声が届いたのでしょうか!嬉しいですね♪
では、再販となったモノクロフィルム、いったいどんなテイストの写真が撮れるものなのか改めて簡単に紹介したいと思います!
フィルムカメラ初心者にも分かりやすくしていきたいと思います\(^o^)/
再販されるフィルム「ネオパン100 ACROSII」とは?
富士フイルム株式会社は、世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を 実現し、幅広い分野の撮影に適した、黒白フィルム「ネオパン100 ACROSII(以下、「アクロスII」)」を新たに開発しました。2019年秋に、35mmサイズ、ブローニーサイズの2種類を発売する予定です。
どんなフィルム?
ISO100としては世界最高水準の粒状性と豊かな階調、優れたシャープネスを備えており、ポートレート、風景写真、建築写真、商品写真から顕微鏡写真や複写用途に至るまで幅広い分野の撮影に適している。
また、優れた相反則不軌特性を有しており、低照度長時間露光による感度低下が非常に少なく、建築写真や夜景などの長時間露光の撮影では特に効果を発揮します。
とサイトに載っていました。
えっと、相反則不軌特性、、、????説明を読んでも分かったような分からないような。。小難しい単語のオンパレードですがつまるところ、実際の階調をきちんと再現するよう設計されているのでより忠実な表現が可能だよってことになります。(超ザックリw)
FUJIFILM 黒白ネガフイルム ネオパン 100 ACROS 35mm 36枚 3本 135 ACROS100 NP 36EX 3SB 新品価格 |
また、従来品の「ネオパン100 ACROS」に比べハイライト部の階調をメリハリがでるようになったり、シャープネスで被写体の輪郭を強調した描写が可能になったとのこと。
正直ネオパン100は今までちょっとコントラストが眠いなぁ、と物足りなさを感じていましたがこれが改善されたってことみたいですね。
ではそもそも従来のACROSの映りがどんな雰囲気なのか、同じ被写体を映した写真で見比べてみます。
いかがでしょうか。シャドウ部とハイライト部をそれぞれ見比べてみると特徴がわかりやすく出ているかと思います。
ネオパン100を一言で言うと、長時間露光にも増感減感にも強く、白黒フィルムの定番!です。
コントラストも高すぎず比較的ニュートラルなので、撮影後の現像や暗室作業がとてもしやすいのが嬉しいポイント。
特にフィルムで撮った写真をスキャンでデータ化した後にphotoshopで現像する場合だと、ニュートラルなデータであることは更に重要です。(ハイライトの白飛びやシャドウ部の黒つぶれは、デジタル上では現像不能な箇所になってしまうからです✋)
そういう意味でもこのフィルムは自分流の現像がしやすいフィルムなんです。
ネオパン100はどんなテイストの写真が撮れるの?
筆者はお仕事の撮影は全てデジタルカメラを使用しており、作品制作(アートワーク)や日常のお散歩スナップではデジカメとフィルムカメラを両方使用しています。
そう、まだまだフィルムカメラも現役で使っています!
よくデジタルカメラとフィルムカメラをどうやって使い分けているのかと質問頂くことが多いですが、実は特にこれといった基準はありません。基本的には気分です。
(あくまで撮影状況に適したフィルムを持っている時の場合という意味です★)
▼【ネオパン100で撮ったデータまとめ中!参考までに】
フジフィルムとフィルムの今後
黒白フィルムの需要の減少と、生産に欠かせない原材料が入手困難になったため、黒白フィルムの販売を昨秋に終了していたFUJIFILM。しかし、フィルム愛好家をはじめフィルム独特の風合いによる写真を好むSNS世代の若年層の方を中心に、黒白フィルムの販売継続を望む声が多く寄せられたことを受け、あらゆる角度から販売再開に向けた検討を進めていたのだそうです。
入手困難になった原材料の代替品の研究や新たな原材料に合わせた製造プロセスの抜本的な見直しにより、「アクロスII」の開発に成功!
開発者のひとこと
今回開発した「ネオパン100 ACROSII」は、感度ISO100の超高画質な黒白フィルムとして、世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現、優れたシャープネスを備えており、風景・山岳写真、ポートレート、製品写真、建築写真から、長露光撮影の天体・夜景写真など幅広い分野の撮影に適しています。
また、当社独自の「Super Fine-Σ粒子技術」(*1)を採用することにより、感度ISO100の黒白フィルムとして世界最高水準の粒状性を実現。
*1 写真フィルムに含まれるハロゲン化銀粒子のサイズと、その組成を精密にコントロールすることで、感度と優れた粒状性を両立させ、プリントの高画質化に寄与する技術。
モノクロフィルムに限らずそもそもフィルム自体が入手困難になってきているので、嗜好品の一種としてこれからもフィルム生産を頑張ってほしいと切に願います。
ちなみに、個人的にはずっとイルフォードやKodakのTriXも愛用しています。(シャドウの締りや粒状感が好きなんですよね~)
その他 筆者愛用フィルムの紹介
値段感がわかりやすい用にフィルム1個当たりの額で紹介します。購入の際の参考になれば幸いです!
Kodak T-MAX100
Kodak 白黒フィルム プロフェッショナル用 35mm T-MAX100 36枚 8532848 新品価格 |
Kodak TriX400
Kodak 白黒フィルム プロフェッショナル用 35mm トライ-X400 36枚 8667073 新品価格 |
Rollei RPX4011
Rollei 白黒フィルム RPX400 35mm RPX4011 新品価格 |
ILFORD XP2
新品価格 |
あとがき
いやはや、それにしてもフィルムはやっぱり高いですね。^^;完全に趣味 嗜好品の世界。
どんどんと限られていく種類の中でフジがまた買えるようになるのはとってもありがたいことです。
上記フィルムに比べるとややあっさりしたテイストになるネオパンですが、使い勝手の良いフィルムなのでこれからフィルムカメラを始める初心者さんにもとってもおススメです!
関連
◆ネオパン 100 ACROS データシートは下記からダウンロードできます。
https://fujifilm.jp/support/filmandcamera/download/datasheet.html#ancMonochromefilm
◆詳細はWebページをご覧ください。
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1430.html?link=atp
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