初めてベネチアへ行った時に初めて飲んだ「スグロッピーノ(Sgroppino) 」という美味しくて美味しくて忘れられないカクテルのお話しです。
スグロッピーノ(Sgroppino)とは?
はてな
スグロッピーノ(Sgroppino)ってなに?
ヴェネト州ならではの夏の食後デザート。
ジェラートにプロセッコ(スパークリングワイン)とウォッカ(またはグラッパ)を合わせてシェークしたカクテル。
ドルチェ(Dolce)の部類にもはいり、16世紀頃から貴族中心に愛飲されベネチア庶民にも広まった。
まさしく、大人のマックシェークといったかんじでしょうか。(とろみや喉ごしは近い)
日本ではあまり聞いたことにないこのカクテル。ベネチアを訪れたときにたまたま入った雰囲気のよいバーで隣のお客さんが飲んでる謎の飲み物が気になり、「これは何だ?」とお客さんに聞いてみたのがこのカクテルとの初めての出会いでした。
ちなみにプロセッコとは、ヴェネト州で造られるグレーラというブドウを使用したスパークリングワインのこと。ご当地スパークリングワインってことですね。
スパークリングワインとウォッカで割るって、聞いただけで悪酔い確定!って雰囲気なのですが(笑)このカクテルはデザートなので1杯いただけば十分満足!
したがって悪酔いはしなさそうかな。(願望)
ベネチアで初めて知ったカクテル「スグロッピーノ」
バーテンの気さくなおじさまが興味津々な私の目に気づいて実演してくれました。
味は、美味しーーーーーーー!
ジェラートはレモン味なのでクリーミーだけどちょっぴり爽やかな後味。ウォッカも風味のアクセント程度に入っている感じなので基本はジェラートとプロセッコでできているようです。
それにしても、お酒感がないのでこれは危険な飲み物だわ(笑)。美味し過ぎてもう1杯飲みたかったけれど、明日の出立が早かったので後ろ髪惹かれるおもいで止めておきました。
バーテンのおじさまに「普通のアイスクリームでも作れるの?」と聞いてみたところ、
イタリアのジェラートじゃないと美味しいSgroppinoにはならないネ。
ちなみに私が作ったから美味しいんよ
と素敵な笑顔で仰っしゃりました。確かにそのとおりですよ!はい♡。
それでも諦めたくない私!この後試行錯誤し、自宅でも簡単&格安につくれるスグロッピーノ風カクテルのレシピ作りました!
是非参考にしてみていただけたら嬉しいです。
さて、そして1年が過ぎ日本ではほとんど目にしないスグロッピーノは私の中で素敵な記憶と共ににますます神格化されていくばかり。
そんな中、奇跡的にまたベネチアを訪れることができる機会ができました。(またあのお店でスグロッピーノが飲めるわ♪ウキウキ)と胸を高鳴らせていたのですが、お店にはあのスグロッピーノ職人のおじさまはおらず、メニューも無くなっていました(涙)。
そこで、スグロッピーノを求めてヴェネツィアの夜景を楽しみつつ散策することに!
「他のお店でもスグロッピーノのあるお店はたくさんあるから!」とスタッフさんに肩を叩かれては、いくつかお店を回って聞いてみたものの、こういう風に探すと大抵見つからないというのが縁の不思議というものです。
これで最後にしよう、と思いジェラート屋さんに訪ねていると、ついに「あっちのお店で作ってるヨ」という答えが!
もう頼むしかないですよね。
そして注文したスグロッピーノはこれ!!
味は、うーーーーーん。
美味しいんだけれど、美味しいんだけれど、、、なんか違う。
かなりレモン強めでクリーミー感は薄めな味でした。使ってるジェラートや分量の違いなんでしょうか。
やっぱりあのスグロッピーノ職人おじさんの言葉は嘘じゃなかったみたい。おじさんのスグロッピーノが一番美味しいよ!(心の中で叫ぶ)
旅先の出会いって、本当に一期一会。そしてその分だけ記憶は宝物になる。
しみじみとしながらホテルへ戻ったのでした。
自宅でかんたんにスグロッピーノを作るには?
スグロッピーノ職人おじさんが作ってくれた幻の味、記憶だけを頼りに作ってみました。
(でもあくまで身近に手に入る材料と家で作るお手軽さ重視ですので家庭的な味になってます。あしからず)
レシピ<材料 2人分>
- バニラアイス(スーパーカップや爽) 1個
- スパークリングワイン 150㏄
- ウォッカ(またはグラッパ)大さじ1
- レモン汁 少々
1.アイスクリームは少しやわらかくするため10分前くらいに冷凍庫から出しておく。
2.ミキサーにアイスクリーム、スパークリングワイン、ウォッカを加え、撹拌する。
(ミキサーがなければ、冷えたボールにアイスとスパークリングワインを少しづつ入れて泡立て器で撹拌)
3.グラスに注いで完成。
スーパーで買える材料で作ったので正式なrecipeではないと思いますが、近しい雰囲気にはなっているかな。
ウォッカの代わりにリモンチェッロにするのもかなりオススメ。
今回使用しているスパークリングワインはこちら。プロセッコではないけれど高コスパなスパークリング。
リモンチェッロはお菓子作りにも使える万能リキュール。
市販のバニラアイスはどうしてもバニラ感があって甘めの仕上がりになりました。
本場に近い爽快感を出すためには、レモンを多めに絞るなどして調節するといいかもしれません。
ベネチアよ。美しい夏の夜の記憶に乾杯!
ジェラート シャーベットも作れる話題のアイスクリームメーカー