ムラーノ島ってどんな所?
ムラーノ島といえば、ヴェネチアンガラス工房の集まった小さな島。
ベネチア本島から船で20~30分ほどで着きます。
ムラーノ島の歴史
ムラーノ (Murano) は、イタリア北東部ヴェネツィア本島の北東、マラーニ (Marani) 運河に沿って位置する島。
ヴェネチアの発展を支えたヴェネチアンガラスは、工房が集結しているムラーノ島でつくられてきました。
ムラーノ島にガラス工房が集結している理由は大きく2つ。
- 本島を火災から守ること
- 高い技術が国外に流出しないよう離島に工房と職人を集め隔離したこと
そうして、「ムラーノガラス」が生れました。
職人が逃げないように隔離というのも、現代の感覚からするとちょっと怖くも聞こえてしまいますがその功を奏して、ルネサンス期には世界一透明なガラスといわれた「クリスタッロ」が誕生したのです。
素晴らしい技術の裏には、いつも大変な歴史があるものですね。
海上を進むなか、途中にお墓がいっぱい見える小さな島を横切った。
ヴェネチア特有の事情と風土を少し感じることができる。そして、ベネチアのお墓事情がかなり気になるところ。
そんなふうにあちこちをキョロキョロしている間に20分弱の船旅はあっという間に終了!
ムラーノ・コロンナ停留所の目の前には、ショップとガラス工房が併設されたカム・ムラーノ(Cam Murano)というお店があり、
今回はこちらで工房の見学をさせて頂きました。
本島から離島へ向かうヴァポレット(公共の水上バス)の乗り方
ベネチア本島からムラーノ島などの周辺離島へ最も安く行くには、ヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用するのが便利。
ヴァポレットの路線図や時刻表などの最新情報は、運行会社のACTV公式サイトからチェックできますよ。(英語が苦手な方はgoogle翻訳機能を試してみてください)
本島とムラーノ島を結ぶヴァポレットは、本島の4か所の停留所から発着。おそらく大きめな停留所はローマ広場、サンタルチア駅、サン・マルコ広場の3箇所になるでしょうか。ムラーノ島には6か所停留所があり、一番大きな停留所がムラーノ・コロンナです。
切符はタバッキや本島内の観光案内所で購入できます。観光案内所ではクレジットカードで購入可能なので安心!
但し、大人数で乗るヴァポレット等の水上バスは基本終始立つことになり日本のラッシュアワー電車並に混雑。。30~40分立ちっぱなしになるわけですから、到着したころにはヘトヘト、、なんてことも。。
本島から離島へサクッとオシャレに行く方法
せっかくベネチア観光に来たのにそれではちょっと悲しい!という方には、こんなオプショナルツアーがあります。
お手頃価格のオプショナルツアーがおすすめ
ゆっくりと自分たちのペースで観光したい人には、プライベートツアーがおすすめ。ガイド貸切なので他のお客様のことを気にすることなくベネチア観光を楽しむことができます。
現地発のオプショナルツアーは、ガイド付きなので、ややこしい水上交通も心配無用。
ココがおすすめ
今回はこのツアーで行った場所をご紹介します。
ムラーノ島でガラス工房見学へ!
ムラーノ・コロンナ停留所の目の前には、ショップとガラス工房が併設されたカム・ムラーノ(Cam Murano)というお店があり、今回はこちらで工房の見学をさせて頂きました。
早速、工場の見学エリアへ。
工房には説明してくれるスタッフさんがおり、どのようにしてガラスがつくられるかなどを教えてくれました。
↑これが色を出すための粉末。
これらを混ぜ合わせることで、様々な色を出すとのこと。
ちなみに、色付けに使うこれらの粉は鉱物(コバルトなど)。
この鉱物の組み合わせによりガラス自体の強度も変化するとのこと。興味深い!
見学エリアでは熟練の職人さんが、お手本に馬のオブジェを作ってくれました。
ここから、馬のかたちになるのはものの数十秒ほど。
眼の前であっという間に命を吹き込まれていく馬の姿に圧倒されました。
これがその馬さんです。
なんと、この後併設ショップでグラスを購入した際にオマケとして頂きました♪♪
西洋ならではのセンスが光っています!独特のカラーリングです。美しい~
ショップへ行く途中に工房の奥の部屋がチラリと見えました。
制作中の大きなシャンデリアでしょうか。窓から入る日差しを浴びて光る姿がなんとも美しい。
さて、
併設ショップは、食器の部屋、シャンデリア・照明の部屋、花瓶の部屋、オブジェの部屋
など細かく別れており、まるで美術館のよう。
部屋中が宝石のようでとても見応えがありました!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会の見学へ
「サンティ・マリア・エ・ドナート教会(Ss.MariaeDonato)はベネチアの中でも美しい教会の一つといわれており、ビザンチン様式の古い教会。
12世紀の床モザイクと、後陣の13世紀ビザンチン様式である聖母のモザイクは美術作品として必見。一見シンプルにも見えるかも知れませんが、見れば見るほど重厚感があり、壁面からにじみ出てくるようなマリア像の姿は美しいものでした。
教会内での撮影はNGですのでご注意下さい。
ブラーノ島でランチ&散策&お土産探し!
このあと、カラフルな島で有名なブラーノ島を散策。
ブラーノ島の建物はカラフルなのには歴史があります。
この界隈は霧が出やすい地域なため、海に出た漁師が帰って来る際に家をすぐに見分けられるようにペイントしたからと言われています。
家族の愛が作った街並み。素敵!!
まずはランチを。ガイドさんに予約頂いた「Trattoria al Gatto Nero(アル ガット ネロ ダ ルジェーロ)」へ。
「Al Gatto Nero(アル ガット ネロ)」とは、日本語で黒猫という意味。(Alは英語のAと同じ)
子供の頃これを聞き間違えて「アリガトー、ネコ」だと長らく思っていました(笑)。そんなことを思い出しながら、美味しいランチを頂きます!
実はブラーノ島で一番美味しいと言われてるお店なんです。ここに来たらぜったい魚介がオススメです。
↑メニューブックもおしゃれでかわいいネコ柄!
プロセッコとシーフードは本当に相性がいい!
マナー優先で料理写真ほとんど撮影してませんが、白身魚のリゾットも、スタッフが取り分けてくれるお魚のメインディッシュも全て美味でした!!
お店スタッフさんと丁寧な会話を積極的にし、テーブルマナー正しくしているとスタッフさん達が優しくしてくれる気がしました。
旅行の醍醐味ですよね♪最後まで気持ちよく美味しく過ごせました。また来たい!思わせてくれる味とサービスだと思います。
(お店の方、声の大きい中国系観光客のお客さん等にはかなり冷たく接していました。。w)
レストラン詳細
Trattoria al Gatto Nero(トラットリア アル ガット ネロ)
URL:http://www.gattonero.com/
住所: Fondamenta della Giudecca 88, 30142 Burano, Italy
電話: +39 041 730120
営業時間: 12:00 - 21:00
※当日客は店員がけっこうお断りしていました。事前予約するのが確実です。
さて、腹ごなしに散策とお土産探しをします。
ブラーノ島の特産で有名なものは「レース」になりますが、なんとこれも漁業からきているらしい。
漁業が盛んになるにつれて、漁網の需要が高まってきたブラーノ島では、魚網作りの技術も発展し、魚網技術から派生して普及していったのが「レース編み」なのだそう。
ブラーノ島にとっ漁業は切っても切れない関係なんですね!
手作りレース網のお店で、美しい手編みレースの扇子を購入♪ 丁寧で美しい仕上がり。着物のアイテムにも合いそうだ。
レース職人のマンマと記念撮影し、本島へと戻りました。
所狭しと土産屋が連なるブラーノ島。レースも安いものがたくさんありましたが、最近は中国等からの輸入品も多いようです。
特に露天商が売っているものには注意!商品はよく目利きして購入しましょう!
ヴェネツィアでもサクサク繋がった海外専用グローバルWiFi
複数人でも問題なく使えるので毎回愛用。