写真家ロバート・フランク氏が、2019年9月9日、カナダのノヴァ・スコシアにて逝去されました(享年94歳)。謹んで哀悼の意を表します。
現在「清里フォトアートミュージアム」では「ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。」を開催中です。日本国内でも稀な、彼の大規模な写真展。
9月23日までという残り少ない会期ではありますが、まだ作品を見たことがない方はこの機会に是非展覧会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
彼の作品に触れ、体感することこそ、追悼になることと思います。
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ロバート・フランク氏略歴
1924年、スイス・チューリッヒ生まれ。1947年、23歳の時にアメリカ・ニューヨークに移住。雑誌「ハーパース・バザー」でファッション写真に従事する一方、南米やヨーロッパ各地への撮影旅行を重ねる。1953年にファッション誌の仕事を辞め、フリーランス写真家として「ライフ」「フォーチュン」などの雑誌に寄稿。1955年・56年にグッゲンハイム財団の奨励金を受給し、9ヶ月間アメリカ国内の30州を撮影しながら車で旅し、1958年にフランスで写真集『Les Americains』を、翌年アメリカ版『The Americans』を出版。移民者の目から見たアメリカの姿をありのままに写した一連の写真は反アメリカ的であると酷評されたが、フランクによって示された個人の視点に基づく主観的な写真表現は、リー・フリードランダー、ダイアン・アーバス、ゲイリー・ウィノグランドら後進の写真家に大きな影響を与えた。
展覧会の概要とアクセスは下記のとおりです。
開催情報
展覧会名:ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。
- 会期 :2019年6月29日(土)~9月23日(月・祝)
- 休館日 :毎週火曜日、7月・8月は無休
- 会場 :清里フォトアートミュージアム
- 開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 入館料 :一般 800円(600円) 大学生600円(400円) 中・高生400円(200円)
※家族割引 1,200円(2名~6名様まで)
交通アクセス
住所:山梨県北杜市高根町清里3545−1222
- 車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分
- JR :中央本線 小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分
■清里フォトアートミュージアム公式サイトはこちらから
展覧会とロバートフランク氏
本展開催にあたり、今年の4月18日に当館学芸員2人が、未発表作品を含む当館収蔵の全フランク作品を持参し、ニューヨークのご自宅を訪れました。
フランク氏は、自身の手元を離れてから約40年が経過したプリントの一点一点に目を通しました。
彼は過去の様々な苦い経験から、自分の作品の発表に関して非常に強いこだわりを持っていることが知られています。
私たちはできる限り誠意を尽くして展覧会の準備にあたってきましたが、フランク氏もそれに真摯に応えてくれました。
当館館長である写真家の細江英公もフランク氏とは親交があり、2010年にニューヨークのご自宅を訪ねていますが、今回の展覧会の実現に際して、写真家同士の信頼が大きな後押しとなりました。
(清里フォトアートミュージアム公式サイトより引用)
東京からのアクセス・行くなら一泊するのがオススメ
東京エリアから清里駅へは車で3時間程、電車でも特急を使って3時間半はかかる距離になります。
清里エリアは八ヶ岳も近いので高原もありもともと観光地としてにぎわっているので、せっかく行くなら一泊してゆっくり観光してみてもいいですね。
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フランク氏は写真の歴史に大きな変化をもたらした偉大な写真家の一人。
改めて哀悼の意を表すとともに、今後とも彼の作品からいろいろなことを学んでいきたいと思います。