先日、長野県にある「林檎学校醸造所」(北信五岳シードルリー株式会社)さんへお伺いできる機会がありました。
はてな
林檎学校醸造所ってどんなところ?
長野県飯綱町の廃校(旧三水第二小学校)を活用したりんご酒「シードル」の醸造所です。
廃校を活用したシードル醸造所はなんと日本初であり、世界的にも大変珍しい取り組みなのだそう。
醸造所:長野県飯綱町赤塩2489 旧三水第二小学校内1F
公式サイト:https://5gaku.com/
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今年から作り始めたまだまだ新しいシードルブランドです。ボトルのラベルデザインも可愛いですね。
では早速見学したいと思います!
見学会では北信五岳シードルリーの代表取締役CEOの小野司さんが説明をしてくださいました。
廃校を利用するきっかけは、「学校が廃校になると聞いて、学校という場所の立地条件やスペースの広さという観点で色々な人が来てもらいやすいというところに目を付けた」とのこと。
職員室と校長室を改装して、醸造に必要な機械を設置したんですって。
たしかにどことなく職員室の面影が!?
おっしゃる通り、学校って建築物の観点からみても大きな四角い箱なので、工場のような使い方はしやすいのかも!と感じます。
小野さんと同じく、先代から林檎農業を引き継いだ新しい世代が中心となって取り組んでいらっしゃる林檎学校醸造所。
いままで生食以外での加工品といえばジャムやジュースだったけれど、そういった加工品はリンゴの味や特徴を100%出せきれない。
でもシードルはそのリンゴの持ち味をフルに活用してより専門的に作ることができる。
ジュースやジャム以外にお酒として新しいジャンルで、りんごの魅力を伝えたい!という熱い言葉に深く納得しました。
醸造所には大型タンクではなく、あえて千リットル以下の小規模なタンクを9基導入。これはゆくゆく複数のリンゴ農家からシードルの生産を受託し、農家ごとの林檎の個性を生かした多様な銘柄を醸造していきたいという狙いとのこと。
なるほど~。たしかに同じ品種でも農家さんの育て方によって林檎の味は十人十色。そうしたらお酒の味も個性が出てきそうですよね!とっても楽しみ!!
今回の見学では林檎学校醸造所初リリースとなるシードル「2018年1組」と「2018年2組」の2種を試飲させて頂きました。(名前も学校っぽくて可愛い♪)
■2018年1組の特徴
林檎:ふじ&グラニー・スミス
香味の特徴:華やかでシャープなドライ
アルコール度数:8%
■2018年2組の特徴
林檎:ふじ&グラニー・スミス
香味の特徴:スッキリとしているまろやかドライ
アルコール度数:9%
どちらも使用している林檎は同じですが、酵母の種類が違うとのこと。ちなみに1組は日本酒に使用する酵母をつかっているのだそう。
酵母の種類が違うだけでこんなに色合いや風味が変わるのは驚き!
リンゴのブレンドについてはこんなリンゴマップで説明して頂きました。
おしゃれで飾っておきたくなるようなポスターですが、それだけではありません。絵の上部へいくごとにビターな風味になるリンゴが絵が画れており、更に左側は甘め、右側には酸味強め、という配置となっています。それぞれの林檎の特徴を把握し生かしながらブレンドしていくのだそう。
商品は林檎学校醸造所さんの公式サイト内で通販でも購入可能です。330mlボトルと750mlボトルがあります。
まだ校舎のホール側や教室などが改修中でしたが、今後飲食店なども入れていき軽食とシードルを楽しめる施設にしていくとのこと。
これからどんどん進化をしていく林檎学校醸造所、楽しみがいっぱいです!
↑校庭になんと白いカエル発見!吉兆の印かしら♪自然がいっぱいで嬉しい♪
長野ワイナリーのプチツアー
長野産の良質なワインやシードルを存分に味わいたいならワイナリー見学がおすすめ。
ワイナリーでは見学だけじゃなくて試飲もしたい!でも試飲となったら車では行けないし、、という時におすすめなのがツアー。
ぶどう畑やワインの醸造風景を見学したあとは、テイスティングでお気に入りの味を探してみましょう。
長野県観光機構が運営しているサイト「VISIT長野県」では定期的にワイナリー巡りツアーが出ているのでオススメです。
これで気に入っているのが、はとバス的な丸一日のツアーではなく自分の自由な旅の中にオプションとして盛り込めること。
長野の主要駅(上田駅や長野駅など)まで自力で行ったら、後は用意されたタクシーやバスに乗ってツアー開始!
帰りも駅まで戻ってきてくれます。
一人で参加されている方も多く、自由度が高くて気楽なのがおすすめポイント♪