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写真の勉強になる映画「永遠の僕たち」

先日、TVのチャンネルを回していたときに偶然放送されていた映画に目がとまった。
内容を知らずに見始めたのですが、妙に惹きこまれてしまいそのまま最後まで見てしまいました。

映画情報


『永遠の僕たち』


映画情報:
2011年制作
ガス・ヴァン・サント監督
ジェイソン・リュウ脚本によるアメリカ合衆国の映画。

葬式に参列することを日常とする、死に取り付かれた青年と、不治の病に侵された少女の恋を繊細に描く。

永遠の僕たちの主な出演者

イーノック・ブレイ(ヘンリー・ホッパー)、アナベル・コットン(ミア・ワシコウスカ)、ヒロシ・タカハシ(加瀬亮)、エリザベス・コットン(シュイラー・フィスク)、メイベル(ジェーン・アダムス)、レイチェル・コットン(ルシア・ストラス)、ドクター・リー(チン・ハン)

感想まとめ

結果からズバリ。いい作品に出会った気持ちになりました!
予断ですが、日本人の俳優 加瀬亮が出演。
作品は「不治の病に冒された少女と、死に取り憑かれた青年の恋の物語」というもの。
これだけ聞くと、「お涙頂戴映画」感満載。個人的には病気や死をテーマにした映画はどうも好きではないのです。
一生懸命泣かせて感動させようとする雰囲気が苦手なのかもしれない。
でも、この映画はそういう"いやらしさ"が他の映画と比べ比較的排除されている。
妙に清清しい雰囲気さえ漂っているのだ。

この映画のテーマは「死生観」だと思います。
しかし散々あるような、お涙頂戴映画の「死を迎えた時、人は何を思のだろう」というような平凡な主題とはちょっと違います。
ありきたりな主題収まってしまっていない理由はいくつかありますが、ほんのワンポイントなファンタジー要素もその理由のひとつといえます。
そのファンタジー要素というのが、加瀬亮演じる主人公の周りをウロついている幽霊なのだが、、
なんとその幽霊は第二次世界大戦の神風特攻隊員というキャラクター設定。
正直、最初は

なんでこのストーリーのなかに旧日本軍入れてくるの!?無理やり感ありすぎーw。
またカミカゼとかハラキリってバカにする気でしょ~~~ww


とおもってしまいました。
たいていのアメリカ映画で、この時代の日本人を持ち出す時は、見ていて良い気持ちになれないことが多いもの。
(無論立場が違うし、それはお互い仕方のないことなんですけどね!)
訝しい気持ちを持ちつつこの「幽霊」を見守っていたが、意外にもこの幽霊はとても絶妙ないいポジションにいた。
なぜか分らないけれど、このキャラクター設定はしっくりきていたのです。

臨死体験をした主人公、これから死に向かってるヒロイン、既に死んでいる幽霊(サブキャラクター)、3つの立場から「死」というものを捉え、それぞれの考えや思いが交差します。

全体を通して、特に印象に残ったのは、カメラワーク。
美しいカットがいっぱいありました。
映画は"動画"ですが、"静止画"である写真の勉強にもなります。

ラストシーンも全く悲しみを引きずり過ぎることなく絶妙なタイミングで「あ、終わった!」というかんじで終了。
うん。スタイリッシュ。(最近の邦画だったら、多分ラストシーンまで喋り倒すんだろうな~なんて思ったりw)
こういったストーリーの余韻を膨らませる効果、とても勉強になります。全体をとおして洗練されているまとめ方だな、という好印象映画でした。

ひとつだけ残念なのは、映画の和名が内容とぜんぜん合っていないこと。。
英タイトル(原名)は「Restless」
単語は、「そわそわ」、「落ち着きのない」、「ふわふわしてる~」
といったような、「不安定」な意味合いをもっています。
そうそう。やはりタイトルはこちらが正解です。

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永遠の僕たち (字幕版)

価格 ¥199から

 

あとがき

ストーリーの途中にハロウィーンのシーンが出てきて、とても懐かしくなりました。
ハロウィーンは最近日本でも大変なブームですが、なんだかね~。
哀しくも中身がなくてぜんぜん違うのです。
ハロウィーンは本来はお盆のような、老若男女みなが参加するもの。(もちろんティーンエージャーの馬鹿騒ぎパーティーはあるけれどもね)
やっぱり私はトラディショナルなハロウィーン「万聖節」のお祭りの雰囲気が好きです。


 

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