SNSなどの影響もあり一時消えそうだったインスタントフィルムカメラが最近ブームになっていますね。特に女性を中心に人気が高まっています。
一人1台づつ一眼レフを所持していた家で育った筆者、子供の頃はよく「写ルンです」を両親から渡され皆の真似をして必死にシャッターボタンを押していた記憶がふと蘇ります。幼少期は使い捨てカメラ絶頂期だったので、またブームが再来していることはとても嬉しいことです。
「インスタントカメラ」と「使い捨てカメラ」の違い
さて、一口にインスタントカメラといってもいろいろあります。
「インスタントカメラ」は大きく2種類に分類できます。
①「チェキ」みたいにその場でペラっと写真が出てくるポラロイドカメラタイプ
②「写ルンです」のような使いきりタイプ。フィルム1本分の写真が撮れ、カメラ屋で現像してもらう
ポラロイドカメラのタイプは当然ですが1万~2万円ほどの価格帯になるのに対し、使い捨てカメラは1,000円台と安いので「ちょっと使ってみたいだけ」って方にもおすすめです。
しかも使い捨てカメラはとっても軽くてコンパクト!上着のポケットやリュックの外ポケットに入れてサクッと持ち歩けるので旅行にとってもおすすめ。
今回は、今人気のインスタントカメラの中から特に使い捨てカメラをピックアップ!現在生産中・販売中の商品を厳選して紹介します。
選び方や実際に使用したレビューや写真なども併せてご紹介するので、ぜひ購入時には参考にしてみてください。
使い捨てカメラの本当の名前は?
ついつい使い捨てカメラと呼んでしまいます(年代のせいか?)が、実は「レンズ付フィルム」というのが総称になります。
最近ではワンタイムカメラとも呼ばれるようになっているみたいです。
しかも使い捨てではなくちゃんと再利用もされているので実際は「使い切りカメラ」と呼んだ方が表現としては正しかったかもしれないですね。
ちゃんと再利用されているのでエコ!安心して使いましょう♪
ちなみに、ギズモショップから発売されているミラーレス一眼カメラ用レンズ「GIZMON Utulens」。
薄型パンケーキレンズですが、実は「写ルンです」のレンズを再利用しています。
もちろん描写もそのまま「写ルンです」!お手持ちのデジカメで楽しめるのはいいですね。
レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)の使い方
使い方はとっても簡単!
手順
- フィルムをカチッというまで巻き上げる
- ファインダーをのぞき、被写体をチェック
- シャッターを押す
- 撮影後に再度カチッというまで巻き上げる
デジタルカメラのような電源はないので、フィルムを巻き上げてシャッターを押すだけで写真を撮ることができます。
シャッターボタンの下にギザギザの部分があり、カチッというまで巻き上げれば準備OKです。
シャッターを押すたびにフィルムを巻き上げる必要があります。
よく巻き上げ忘れて次のシャッターチャンスを逃す、、なんてこともあるので💦「シャッター切ったら巻き上げる」を一連の動作として身体に覚えさせましょう。
シャッター切る度に残りのフィルム枚数を確認しましょう。
デジカメやスマホしか使ったことのない方には慣れない作業のフィルム巻き上げ。こんな「あるある失敗談」を参考までに紹介しておきます。
フィルム巻き上げ失敗談



また、ズームやオートフォーカス機能などは一切ついていません。したがって被写体深度はパンフォーカスとなります。
ファインダーから見えている範囲内に被写体を入れるようにして撮影します。(実際はファインダーとレンズの位置はやや上下差があるので、ほんの少しだけ見ている範囲とズレます)
ボケを活用した奥ゆきを感じさせる写真より、平面的な配置のテイストを意識した方がよりイメージに合った写真が撮れると思います。
フラッシュも内蔵されていますよ!使いたいときのみフラッシュをONにして使用します。
撮影するときのワンポイント!
インスタントカメラは失敗作も楽しみのうち。でもなるべく失敗は減らしたいものです。
ココに注意
- ピントが合う範囲は1m~無限。接写はボケます
- ISO感度は低め・固定なので室内では目視より暗く写る
- フラッシュが届く範囲は1~3m
使い捨てカメラに内蔵されているフィルムは最初全てがカメラの中に出ており、撮影し巻き上げるごとにパトローネという缶に帰って行く方式になってます。そのため残数のカウンターも27、26、25・・・と大きい数字から下がっていきます。
巻き上げの具合によって表示がややズレることもあるので、ラスト2~1枚のカウントダウンに入るとドキドキすることも!それも楽しみのうちですね。
日頃スマホ撮影に慣れきってしまっている我々、なにか写真を撮りたいときに動かすのはカメラやレンズ機能のことが多いと思いますが、使い捨てカメラは細かい機能がないので自分が近づいてみたり、離れてみたりと積極的に動いていく必要があります!
これぞ撮影の醍醐味!動くことを楽しみましょう♪
各企業で発売中のおすすめレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)
「写ルンです」は恐らく一番有名だと思いますが、「ちょっとテイストを変えたい」、「海や川遊びで使いたい」と思っている方に写ルンです以外のレンズ付きフィルムを紹介します!
FUJIFILM フジカラー 写ルンです
日本人にとっては馴染み深い使い捨てカメラと言えばやっぱり「写ルンです」ですね。
現在3種類が発売されており、シンプルエースがベーシック。
■スタンダードタイプ 「写ルンです シンプルエース」
ISO400のフィルムが搭載されているので、日中でも室内に入るとかなり暗く写ります。
それが味にもなりますが、絶対にちゃんと写したいという場合はフラッシュを焚きましょう。(フラッシュNGな場所ではもちろんガマン)
フラッシュを起動すると今でもあの懐かしい「キュイ~ン」とパワーをチャージしている音がします。
スペックは以下の通り(富士フイルムHPより)
フィルム | ISO400 135フィルム |
---|---|
撮影枚数 | 27枚/39枚 |
レンズ | f=32mm F=10 プラスチックレンズ1枚 |
シャッタースピード | 1/140秒 |
撮影距離範囲 | 1m~無限遠 |
ファインダー | 逆ガリレオ式プラスチックファインダー |
フラッシュ | 内蔵(有効撮影距離:1m~3m) パイロットランプ付スライド式フラッシュスイッチ |
電池 | 単4形 1.5Vアルカリマンガン乾電池内蔵 |
■ブレにくい!「写ルンです 1600 Hi-Speed (高感度・高速シャッター) 」
ISO感度が1600と高感度なため、シンプルエースよりもシャッタースピードが早く、さらにピントが合う範囲も20cm広くなったのでシンプルエースよりやや被写体に近づいて撮影が可能です。少し値段高めですが、室内や夕方~夜間の撮影が多めになりそうならこちらのほうがおすすめ。
■防水(水深10m)仕様!「写ルンです New Water Proof」
見た目からして防水バッチリという防水カバー付きスタイル。なんと水深10mまで撮影OK!
海辺で使ったり、シュノーケリングや軽い潜水でも使えるので、リゾート先でも大活躍!もちろんプールにもいいですね。
さらに、工事現場や雪の中でもOK!防水カバー付なのでほこりの多い工事現場での記録や、雪の降っている中での撮影にも使えます。
ILFORDイルフォード レンズ付フィルム
私の大好きなフィルムの一つ、ILFORD(イルフォード)からはモノクロフィルム2種類の使い捨てカメラが発売されています。
使い方などは基本的に富士フィルムのものと同一で、ダイヤルでフィルム巻き上げ・シャッターチャージを同時に行ないます。
フラッシュは本体にある左下のボタンを押しながら撮影しないと作動しないのは注意が必要ですが、次の撮影にまたいで焚かれないのが利点。
■ILFORD XP2 ISO400【モノクロ】
モノクロフィルムのXP2が搭載されています。XP2は粒状が細かく美しい快調に仕上がるのが特徴。初めてモノクロに挑戦したい方におすすめ!
レンズは30mmと広角側の固定焦点で最短撮影距離は1メートル、フラッシュ撮影時は最長3メートルです。
シャッタースピードは1/100秒、絞り値はF9.5でISO感度は400なので日中の撮影であればほぼ問題はなさそう。
モノクロフィルムは最近の写真店ではNGというのが大半ですが、そうしたカラー現像のみのお店でも対応できる汎用性の高いXP2なので現像も出しやすいですね。使い捨てカメラで撮影すると、やや周辺湾曲がありますが問題がない範囲内でしょう!
スペックは以下の通り
フィルム | ILFORD PHOTO HP5 Plus |
---|---|
撮影枚数 | 27枚 |
レンズ | f9.5 プラスチックレンズ1枚 |
シャッタースピード | 1/100秒 |
撮影距離範囲 | 30mm~無限遠 |
ファインダー | プラスチックファインダー |
フラッシュ | 内蔵(フラッシュボタン長押しでチャージ)1~3m以内 |
電池 | 単3電池内蔵 |
■ILFORD レンズ付きフィルム HP5 PLUS ISO400 【モノクロ】
Ilford 白黒フィルムの HP5 PLUS400が搭載されている。
HPプラスは、ISO400のフィルムにしてはとてもきめ細かい粒子のため(イルフォードらしい♪)、程よいコントラストでシャープな写りになります。中間色を保ちながらハイライトや暗めの分部もしっかりと描写される性質を持つフィルム。
AGFA アグファ 使い捨てカメラ
レンズ付きフィルム「AGFA LeBox Flash」と「AGFA LeBox OCEAN」が発売されています。共に27枚撮りのカラーネガ(ISO400)を搭載。
英語+他言語で書かれていて一瞬身構えてしまいますが、使い方は同じなので大丈夫!
■アグファ LeBox Flash ストロボ内蔵 レンズ付フィルムカメラ
Agfaのカラーネガフィルムはもともと彩度が高めでとくに赤色の発色が特徴的。コントラストもやや高めなので濃いめのテイストが好きなら特におすすめです!
スペックは以下の通り
フィルム | ISO 400カラーネガフィルム |
---|---|
撮影枚数 | 27枚 |
レンズ | f=32mm F=10 プラスチックレンズ1枚 |
シャッタースピード | 1/140秒 |
撮影距離範囲 | 1m~無限遠 |
ファインダー | プラスチックファインダー |
フラッシュ | 内蔵フラッシュ(13.1インチ) |
▼Agfa LeBox Flashで撮影した作例
全体的に赤い色味はややマゼンダ寄りですね。特に紅葉の色はとても美しい発色で仕上がりました。
▼アグファ LeBoxを実際に使ってみた記事も参考にしてみてくださいネ
■アグファ LeBox OCEAN 防水カバー付き レンズ付フィルムカメラ
Lomography(ロモグラフィ) レンズ付フィルム
ロモグラフィのフィルムには独特のテイストがあり、根強い人気があります。
レンズ付きフィルムは全部で3種類。フィルムの種類が違ったり、カラーフィルターが付いていたり、モノクロだったりとそれぞれ特徴があります。
「LomoChrome Purple ISO 100-400」フィルムは非常に個性的で紫色被りに写ります。
■Lomography(ロモグラフィ)Simple Use Film Camera
Simple Use Film Cameraの種類
BLACK AND WHITE | モノクロ(Lomography Lady Grey B&W 400) |
LOMOCHROME PURPLE | カラーネガ(LomoChrome Purple ISO 100-400) |
COLOR NEGATIVE 400 | カラーネガ(Lomography Color Negative 400) |
LomoChrome Purple、Color Negative 400のパッケージでは、カラーフィルターが付属します。3色(ピンク・ブルー・イエロー)のカラーフィルターを使用してのフラッシュ撮影が可能。フィルターを2色重ねて新しい色を生み出せば、計6色のカラフルな写真が撮影!
スペックは以下の通り
フィルム | ISO 400カラーネガ/モノクロフィルム |
---|---|
撮影枚数 | 36枚 |
レンズ | f=31mm F=9 プラスチックレンズ1枚 |
シャッタースピード | 1/120秒 |
撮影距離範囲 | 1m~無限遠 |
ファインダー | プラスチックファインダー |
フラッシュ | 内蔵フラッシュ(長押しでON)、再チャージ時間約15秒 |
そして他社と大きく違う点が、なんとフィルムを入れ替えれば再利用可能!ということ。(※注意:自己責任)
※フィルム入れ替え時は、感電に十分ご注意ください。
※製品の保証は、分解及びフィルム交換後、フィルム使用期限切れ後に無効となります。
Amazonや楽天などには出回っておらず、ロモグラフィー公式サイトでのみ販売されています。
ちなみにセットで買うと5%お得に!
Kodakコダック社 レンズ付フィルム
■Kodak(コダック) FunSaver
コダックファンセーバーはISO800のフィルムが入っているので一般的なISO400フィルムが搭載されているレンズ付きカメラより、屋内も屋外も楽しく撮影がしやすいのがポイント。
現像発色は正しくコダックの色なので、フジフィルムより全体的に温かみがある発色に仕上がります。
写ルンですより高感度フィルム&値段も同じかやや安めなのも嬉しいですね。(カメラのキタムラ実店舗で確認)
スペックは以下の通り
フィルム | ISO 800カラーネガ/(C41処理) |
---|---|
撮影枚数 | 27枚 |
レンズ | f=31mm F=9 プラスチックレンズ1枚 |
シャッタースピード | 1/120秒 |
撮影距離範囲 | 1.2m~3.5m |
ファインダー | プラスチックファインダー |
フラッシュ | 内蔵フラッシュ(長押しながらON) |
■Kodak(コダック) スナップキッズ(終売)
コダック ULTRAMAX800 フィルム搭載。ISO800なので室内でもフラッシュ無しで安心して撮れます。
また商品も着実にバージョンアップおり、これまでの製品特徴に加えて高性能2群2枚レンズ(非球面・プラスチック)を採用。2群2枚構成のプラスチック非球面レンズは柔らかくセピアがかった色彩の写りが特徴です。
しかし、残念ながら2015年に生産終了。。復活を祈ります。
しかし!ちょっとだけ朗報!
ギズモからコダックのスナップキッズを再利用したミラーレス用のレンズ「GIZMON Kodalens」があります。
限定品のためあまり出回っていないですが、スナップキッズファンは是非!
いろんな35mmフィルムでレンズ付きカメラの味わいが表現できる商品登場!
レンズ付きカメラを使い始めると、ハマってしまう人がかなりいます。
なんでも高解像度に写せてしまう機器に溢れている昨今こそ、みんな曖昧な写りの写真に癒されるのかもしれませんね。
レンズ付きカメラを色々試していくと、他の35mmフィルムでもプラスチックレンズの味わいで撮影をしてみたい!と思うことありませんか?
そんな方に朗報!
コダックから、「KODAK M35 フィルムカメラ」という商品が登場しています。
フィルムを交換して繰り返し撮影ができる、プラスチックボディのフィルムカメラなのです。
これならフィルムカメラ使用者に人気の高い35mmフィルム「Kodak PORTRA」などでもふんわりした写真を撮ることができるんです♪
以前、イーストマン・コダック社が発表した調査結果では、米国人の 60%近くの人がフィルムカメラやデジタルカメラを所有していますが、自分のカメラを損傷の危険から保護したいときや、何らかの理由で自分のカメラが利用できないときには、高価なフィルムカメラやデジタルカメラではなくレンズ付フィルムを代わりに使用すると答えているそうです。
スマホが出回る前の調査結果にはなりますが、ひったくりなどが多い海外では「たしかに!」と今でも感じる部分があります。
フィルムカメラの注意点
- 飛行機などをご利用の際は、手荷物として客席に持ち込むことをおすすめします。
預け入れ荷物に未現像フィルムを入れると荷物検査などで強いX線照射を受けてカブリなどの影響が出る場合があります(詳しくは各空港でご確認ください)。
- 開封後はなるべく早く撮影し、現像にお出しください。
- 有効期限外でのご使用・落としてショックを与えたり、内部に水や砂が入った場合・閉めきった自動車の中など高温になる場所や湿気の多い場所に放置した場合は正常に写らない場合があります。
- 現像料金が別途かかります。
まとめ
使い捨てカメラは限られた枚数しか撮れない上に、撮った写真は現像するまでどのように写っているかを確認することもできません。
そのように一見不便なことが多くみえますが、フィルムならではの独特な味わいや温かさ、写真ができあがるまでのワクワク感、そして誰でも使える簡単操作などが人気の理由。
これからもインスタントカメラの生産を盛り上げていくべく!どんどん使ってカメラライフを楽しみましょう!