庭に1本は植えておきたい!初心者でも簡単に育てられるユスラウメ。ホームセンターで購入したユスラウメの苗木の成長記録と実の活用方法などを紹介していきます。
ユスラウメとは
ユスラウメは漢字だと「山桜桃梅」とかくそうです。桜に桃に梅だと!?春の花木が全部まとまっちゃてるような面白い字面ではないか。
種類はバラ科 / サクラ属の耐寒性落葉低木なので、桜に近いみたい。
江戸時代の初期にはすでに鑑賞樹として栽培されており、その時から「桜桃」と呼ばれていたが、明治時代以降はサクランボとの混同を防ぐため「朱桜」(ユスラウメ)と呼ばれるようになったそうです。
細い枝に鈴なりにつく実は可愛らしく昔から鑑賞樹として親しまれているようで、樹は成長しても2m位と小柄なため鉢植、狭い庭でも栽培できるらしい。低木なのは嬉しいポイントですね!
我が家のユスラウメ(1年目)
ホームセンターでユスラウメを購入
低木で花も果実も楽しめる一石三鳥なユスラウメを早速庭に導入することにしました。
ホームセンターでは春先などの時期になれば比較的売られているので是非お近くの園芸店やホームセンターもチェックしてみてくださいね。
時期を逃したり、近くのホームセンターで見つけられなかったとしても、通販では年間苗木を購入することができます。
さて、
我が家に迎え入れた時はこの状態でした。5号ポットくらいのサイズ感で、地上部はだいだい50cmくらいの高さ。
2月頃に購入したということもありますが、木の棒です。
なんだか味気ないし生きているのかさえも心配になっちゃいますが、よくよく見ると小さな芽のようなボコボコが見えるので、多分生きているでしょう(笑)。早速庭に植えグッと待つことにします。
植えた場所は庭の東側花壇の端。年間を通して日当たりが良いことと、居間の窓から春に花を眺めたいというのが理由です。
ちなみに、この場所は入居してすぐに沢山の切り株を掘り出して土壌を整えたエリア。
庭に切り株を発見したら放置NG!業者を呼ばずに自力でDIY!伐根処理した方法メモ
自宅の庭に切り株を発見。。DIYで撤去してみたのでその手順と注意点を記録、まとめてみました。 ※失敗ありの完全独学なので、記載していることが必ずしもおすすめではありません。というか大変だったのでオスス ...
続きを見る
こうして好きな樹木を植えられるのもこの過酷な作業を乗り越えたからに他ならない。( ;∀;)
1年目の成長記録(とにかく枝を伸ばす)
木の棒状態の苗木は、当然ながら種から育った苗ではありません。ホームセンターなどで流通しているほとんどの果樹の苗は接ぎ木で栽培されています。👀
このユスラウメちゃんも接ぎ木栽培されたばっかりで出荷されたって感じの雰囲気。
当たり前ですが、小枝も全くないので庭に植えて1年目の今年は花も実も楽しむことはできません。
なので、ちょっぴりつまんないけれど今年はひたすら枝葉を成長させることに頑張ってもらいます。
ここでいう1年目とは庭に植えて1年目ということデス
春~秋にかけて
植えて2ヶ月ほど(ちょうど4月下旬頃)から新芽がでてきました!
5月から夏場にかけての成長スピードは凄まじく、茎が青かった枝も9月頃には硬化しはじめ茶色くなって枝っぽくなりました。
一番勢いの良い枝は20㎝近く伸びました。まさかいきなりこんなに枝が伸びると思わなかったので、15㎝くらいの間隔で隣りに植えたギンバイカ(マートル)が早速やや窮屈そうになってしまったのがやや誤算でした。
そして秋になり気温は下がってきましたが、葉は12月上旬頃までほとんど落葉せずでした。
関東だからということもありそうだが、落葉樹ではあるけれど実質ほぼ1年中緑を楽しむことができました♪🍂
成長結果
1年で樹高は20㎝ほど伸び、初めからあった幹の太さも1mm~2mmほど太くなりました。そして主枝の本数は全部で7本程という成長結果です。たいへん元気に成長したのではないでしょうか!
我が家のユスラウメ(2年目)
2年目の成長記録(ついに花と果実が♪)
寒い冬を越え、新梢のわき芽が花芽になっていました。そしてついに今年の春、花が咲いたのです!!
植えているところは陽当りはよけれど、ちょうど北風をもろに受けるエリアなのでそこだけ心配していたのだが、こんなに咲いてくれて嬉しいな!
薄い桃色の花弁で桜の花にとても良く似ています。咲き方がちょっと違うでしょうか。葉も同時に生えてくるし、花は枝に沿ってびっしりと咲くかんじ。
素朴な雰囲気がとてもお気に入り🌸
初開花なのでそんなに咲かないと思ったのだが、けっこうな花数に♪そして開花期間は一般的な桜よりやや長く、約3週間くらい花を楽しめました。
果実の実り
ユスラウメの花が咲いる間は、せっせと人工授粉を試みた。あまりやらなくてもちゃんと受粉してくれるらしいのだが、沢山の実りが欲しいのでね(笑)。
その甲斐もあってか、受粉率が高い印象!✌
ユスラウメの実は親指の先ほどのサイズ感で、葉の下側に出来ます。形は小さいサクランボのようだけれど、ぶら下がるようには実らず枝に直接くっついています。
そのために実が青いうちは葉に隠れてぜーんぜん見えません。
そうして、5月中旬になってくると急に少しづつ実が色づき始めます。
するとさっそく近所の小鳥たちがけっこうな頻度で様子を見に来だすのだ!🐤(特にしつこいのがヒヨドリ。)
ということで監視を強めたものの、完全にいたちごっこ状態。このままではヒヨドリに軍配が上がってしまいそうだったので
赤くなってきている実を早めにもいでいってしまいました!
果皮が薄いので優しくつまんで引っ張ると綺麗にもげます♪
毎日数粒づつ収穫があるというスピード感なので、タッパーに貯めていき野菜室で保管しておけば傷まずに済みます。
初収穫は全部で24粒でした!ちょうど片手に一杯分くらいですね☆
我が家のユスラウメ(3年目)
3年目の成長記録(果実2倍収穫を目指して!)
2年目すくすく成長した山桜桃ですが、3年目も変わらず元気です!地植えしている木は鉢植えの木より根張りが良いせいか、幹も太くなるスピードが速い気がします。
そんなスピード感で成長していることもあり、冬の休眠期に込み入った小枝や、伸びすぎている枝をわりと大胆に剪定したのですが春の開花数は昨年より多く、少しづつお花の見応えも出てき始めた感じ♪♪
その後、冷たい春の長雨があり予想以上に早く花が散ってしまいました。
少し心配していたものの、しばらくするとかなり高確率で花が結実していることが分かりほっと一安心!
去年は人工授粉も試みましたが、今年は一切手を介さず全て自然に任せたのに、こんなに結実してくれるのはガーデニング初心者としては非常に有難い限り!(笑)
そして何故か去年はやたらと果実を狙ってきたヒヨドリも今年はあまりやってこず、ネットをかけなくても実はほとんど食べられることなく成長しました。年によって違うのか、家にいる新入り猫の窓越しパトロールが功を奏したのか、、このあたりは謎であります。
さて、そして遂にお楽しみの収穫です!!
今年は、、、
110粒でした!!
なんと去年のおよそ5倍増!!2倍くらい採れればいいかな、なんて漠然と思っていたのですが5倍増はビックリでした✨!!
4年目になったら何粒収穫できるようになるのかも、気になっちゃいますよね。
引き続き記録していきたいと思います✌
ユスラウメの果実活用方法
ユスラウメの実はジュージーでちょっぴり甘酸っぱく、小さい割に果肉も意外とあるのでベリー感覚で楽しめる。
そのまま食べると、果肉の食感や風味、真ん中に種があるかんじはサクランボ果実酒にと非常に近い。
でも市販のサクランボのよりは甘みが少なくやや野性味のある味わい。なんだか子どもの頃を思い出すような懐かしいような味で私は好きです。
そのまま食する以外にも、もちろん種を取り除き軽く煮てコンフィチュールやソースにしたり、そのまま果実酒にすることもできます。
いろいろ調べてみると、昔は塩漬けにして風邪の特効薬として利用していたこともあるそうだ。(味の想像がつかない。。!)
ビタミンたっぷりってことなのかな。
皆さんお庭のユスラウメをジャムにしている方が多いようですね!⇒COOKPAD(クックパッド)でレシピがいっぱい載ってました!
もっと沢山収穫できるようになったら私も加工品に挑戦していきたいと思います♪
ユスラウメはガーデニング初心者向けの果樹!
ごく小さなスペースや鉢植えでもたくさんの収穫が楽しめる果樹です。
春に可憐な白い花を咲かせ、初夏には鈴なりの実をつけてくれるので育てて楽しいユスラウメ、
自家結実性あり!暑さ寒さに強い!栽培が容易なので植物を育てるのに自信が無い方にもオススメです。
適地:特に土質は選びません。
花期:3~4月
収穫:6月中旬~下旬
樹高:2~3m
栽培方法
- 日当たりと排水のよい場所に植えます。
- 乾燥には強い方でして、逆に過湿による根腐れを起こしやすいので水の遣りすぎに注意。
- 有機肥料を元肥えとして施して植え付けます。
- 剪定は冬季に込み合った枝を間引きします。
あと、個人的に非常に嬉しいのは害虫トラブルが少ない点。バラ科の植物には虫がつきやすいイメージがあったのですが、ほとんど虫食いもなくカビなどの病気にもかかっていないです。
(もちろん害虫対策としてオルトランは撒いていますがね(`・ω・´)b)
引き続き成長記録を更新していく予定です!
▼町のお花屋さんと変わらぬボリューム【HitoHanaのお花の定期便】
フローリストによるお洒落なデザインで、ポスト投函型のお花よりも数倍のボリューム!自由に選べるので好みのお花が届きます♪