残りもののハーブや剪定した少量のサントリナ、ラベンダー、蚊連草など、虫よけ効果があるとされるハーブで手作り蚊取り線香を作ってみました。ぶきっちょさんでも時短で作れるお香なので紹介します。
ドライハーブで作るお香とは
少量のハーブ類を束ねて乾燥させるだけでお香に早変わり!という手法。
キッチンの隅でくすぶっているレシピ用に購入した生ハーブの残り物がある時や、自宅で栽培しているハーブをちょっとだけ剪定した時などに便利です。
作り方の参考にしたのは、ネイティブアメリカンが浄化の儀式で使用する下記のようなホワイトセージのお香。
乾燥したハーブを束ねて紐でぐるぐる巻きにしているだけ。これなら簡単にできそうじゃないか!
必要な特別な道具などもいらないので気軽につくれます。
ということで、早速手順を書いていきます。
ドライハーブ蚊取り線香の作り方
今回は我が家の庭で収穫したハーブ数種類で作っています。ハーブの種類は手近にあるものなら何でもいいと思いますが、アロマオイルなどで見かける名前が一番向いているでしょう。参考までに下記にハーブをいくつか記しておきます。
おすすめハーブ
- フレッシュハーブ:セージ、ローズマリー、ラベンダー、ユーカリ、タイム、レモングラスなど
- 虫除け用のハーブ:ローズマリー、ユーカリ、レモングラス、サントリナ、除虫菊など
ちなみに除虫菊は市販の蚊取り線香の原料って知っていましたか!?パウダー状の除虫菊も売られているので練り線香を作りたい場合はおすすめ。
材料
- ハーブ類 適量
- タコ糸
- ハサミ
材料はたったこれだけ!
手順
今回は、収穫したハーブ類を数日間縁側や窓辺で干し、半乾き程度にしてから作業しています。
step
1ハーブの準備
ハーブ類は使いやすそうな量に分けていく。その際にハーブの種類が偏らないようにまんべんなく混ぜる。長さがなるべく揃うようにしておくのも忘れずに。(長さがバラバラだと糸で巻きづらい)
今回使用したハーブは「サントリナ」「ラベンダー」「ユーカリの葉」「蚊連草」
ちなみに、サントリナは夏の猛暑にやや弱めですが、シルバーカラーの草と黄色い小花が可愛らしいハーブ。
束ねる際、乾燥してからポロポロしてしまいそうな花などは内側に、ローズマリーやセージなど乾燥しても形が変わらなそうなものを外側に配置することを意識すると後々の保存も楽になります。
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2糸の準備
巻くために使用する糸(紐)は綿素材を使用すること。(化繊だと燃えた時に危険!)
使う量は、束の約8倍の長さは必要になります。予めカットしておいてもいいし、巻きながら最後にカットしてもOK。
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3ハーブを束ねる
ハーブをぐるぐる巻ける長さの糸を用意したら、茎の部分から糸を巻いていく。今回はちょうど家にあったタコ糸を使用。
糸の巻き方もおおざっぱ。バラバラにならない程度の間隔でぐるぐるっと!
巻き終わりは後からほどけないように適当に結んでおく。
出来上がったら涼しい乾燥した場所を見つけてハーブを吊り下げ、束を更に2〜3週間ほど乾燥させます。しっかりと乾燥させることで線香に火が付きやすくなる。
ドライハーブ蚊取り線香を焚いてみる
ハーブの香の準備ができたら、線香の端を手で持ち、もう一方の端に火をつけます。
火を吹き消し、くすぶりだすのを待ちます。
安定してきたら乾燥したハーブを耐熱性のお皿やボウルに入れます。火を付ける際は下に耐熱容器を置いてください。また、火の取り扱いには十分ご注意ください。
線香を置く皿は必ず耐熱容器にすること!
実際に焚いてみて感じたことは、煙が安定するまでやや時間を要すること。これは草を束ねてるだけなので火種が消えやすいのは当然のことですね。
お部屋のお香には使えないこともないが煙り多めになるのと、練り線香ほど火力が安定しないので外で使うほうがいいと思われる。
良い点は、火がついているハーブの種類によってアロマの香りが変化するので楽しいこと。とくにラベンダーがいい香り!
そして虫よけ効果もしっかりあったと思われます。煙がモクモクしている間は寄ってくる蚊の数が少なかった。
メリット |
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デメリット |
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通常の渦巻き線香などは火が消えないようにタブ粉や炭粉が配合されていますが、この手作り線香にはそういった材料が含まれていないので、気がつくと火種が消えているということが多々ありました。
とはいえ、庭やアウトドアの時の虫除け対策に手作りナチュラル線香をたまに使ってみるのも趣向があっていいと思いました!
ハーブ栽培やガーデニングにも性が出ます。
庭やベランダで簡単に育てられる虫よけ効果のある植物3選
まだ楽に育てられる植物しか育てられない初心者ガーデナーな私でも楽に育てられた虫よけ効果のあるハーブや植物を紹介します。
自然の植物の発する匂い等の成分による効果ですので、植物の生育状態や植えられる環境、害虫の種類によってはあまり効果が出ない場合もあります。
蚊連草(カレンソウ)
最も効果を感じた植物です!ゼラニウムとシトロネラを交配してつくったハーブの一種らしい。
生えている状態でもほのかに虫よけスプレーみたいな香りがあるし、乾燥させて手作り蚊取り線香に混ぜても私用できました。
葉っぱを軽く揉んで手首や足首に擦り付けると、蚊に刺されないですみました。
サントリーナ
シルバーカラーの葉っぱのハーブがほしくて試しに2株植えてみました。
1株は真夏の猛暑で枯れましたが、残りの1株は夏に強剪定後(剪定した葉っぱを蚊取り線香に使用したのです)なんと生き残り秋にフサフサとしてきました。
葉をもむとヨモギにラベンダーを少し足したような香りがします。
花は今年は咲きませんでしたが来年に期待!
タンジー(ヨモギギク)
虫除けとしてよく利用され、ハエよけとしての効果は抜群で、建物の周囲に植えておくとハエやアリが室内にはいりにくくなるらしい。
庭があるせいか(?)小アリがリビングや玄関に侵入することに悩まされた夏だったのでこちらも植えてみることに。
シダみたいな形の葉っぱが可愛らしく、果樹の下などに植えてグランドカバー代わりにしています。
アリ減ったかなぁ?玄関から侵入してくるアリは減った気もする!
詳しくはコチラ
まとめ
まぁ、本気でガッツリ虫に来てほしくないなら市販の蚊取り線香や虫よけスプレー、バルサンなどの方が効果があるにきまってます。(そりゃそうだ)
あくまで楽しみの一つとして手作り蚊取り線香や虫よけ効果のあるハーブを育てる気分でいきましょう♪
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